東京の農地を見に行く 日野市・農家めぐりへ 第1話

近所に農地があったのに、ある日突然、農地がなくなり、住宅地やマンションに変わった。
「そういえば何を作っていた畑だったのか?」 「畑のおじさんとも話をしてみたかった……」
んな思いを私達は以前から持っていました。
そこで、農地と農家を訪 ねる小さな旅をしていこうと思います。


■東京の農地を見に行く 日野市・農家めぐりへ■第1話■

みなさん、こんにちは、AIF(アートinファーム実行委員会)です。
今年も、よろしくお願い致します。


近所に農地があったのに、ある日突然、農地がなくなり、住宅地やマンションに変わった。
 「そういえば何を作っていた畑だったのか?」
 「畑のおじさんとも話をしてみたかった……」
そんな思いを私達は以前から持っていました。
そこで、農地と農家を訪 ねる小さな旅をしていこうと思います。


東京の農地を見に行く
日野市・農家めぐりへ
第1話

昨年の年末にAIFの4人は、日野の農家に詳しい、成田さんと村瀬さんにご案内いただき日野の農地ツアーに出かけてきました。

その話題を写真とともに、5回にわたってご報告します。 

                    
日野をご案内します!

日野は「緑と清流のふるさと」。
多摩川と浅川が流れ、そこから引かれる用水路がいたるところにあって、澄んだ水がたゆたゆと流れています。かつては稲作が盛んに行なわれ、穀倉地帯として知られていたそうです。
長閑な風景が続くなかを赤い車で走りながら、多摩丘陵と日野台地に河川という、変化に富む地形に目を奪われます。
隣市の立川から来たAIFのメンバーは、多摩川を越えるとこんなにも町並が違うのだと、ちょっとびっくりです。



農家めぐりにあたって、日野市の農業の予備知識を。
日野の農家は348戸。ほとんどが野菜作り農家で、米を主とする農家はごくわずか。
かつては河川に沿った低地では稲作が行なわれていましたが、昭和40年代から都市化が進み、農地が次々と宅地に変わり、いまは住宅地と隣り合って農家が散在しています。
日野市は認定農業者支援や、市民による援農制度をつくるなどして、都市農業の特性を生かした展開を図っています。
個人直売、即売が盛ん、日野市内の全小中学校では学校給食に地元野菜を取り入れる、市民と農家との交流づくりとして体験型の農園、女性農業者の活動支援など、積極的に行なっているところです。



牛蒡って
深い土のなかにあったの!?


さて、最初は、日野市役所近くにある川辺堀之内地区の農地から。車を降りると、寒風がビュービュー吹いています。日野の広大な台地と2つの川から吹き抜けてくるのでしょうか、気温もぐっと下がります。
コートの襟をたてて、ゆるやかな坂道をあがったところで、農家・Gさんに会いました。

 (写真: Gさんを囲む、AIFのメンバー)











道のまわりには用水路と古い農家とお地蔵さん。
道端にはいろいろな野の花が咲いていて、寒風のなかでも、きもちはほっこり。
「Gさん。お元気そうで、よかったわ!」と、駆けよる成田さんと村瀬さん。突然声をかけられて、畑で牛蒡掘りをしていたGさんと義理の息子さんが顔をあげると、そこにはAIF農地ツアーのご一行が。
ちょっと、びっくりさせてしまいました。
AIFメンバーは(井上さんをのぞいて)、牛蒡掘りを見るのははじめて。傍のシャベルが付いている機械が目について、質問。
「これは何ですか?」
「牛蒡掘りの機材です。牛蒡は直根で土中深く根を入るから、シャベルで側面を深く掘り、ゆっくり牛蒡が途中で切れないように引き抜くんだよ」
素手で土を掘って、グッとひっぱるだけだと思っていました。
力と丁寧さがいる作業です。
1本ずつゆっくりと、引き抜いて、まっすぐな牛蒡が野菜コーナーに並ぶのだと知りました。

(写真: 牛蒡を一本一本ていねいに地中から抜き出すGさんの息子さん)





身近かに旬の野菜
Gさんは、地元の学校給食に野菜を納品して20年。

新鮮な野菜を子どもたちに届けています。
日野市では、学校給食に日野産野菜を約25%(21年度実績)利用しているとGさんから聞いて、地産地消が根づいていることを知りました。
市民の食の安全を第一に考えて、地産地消を日野はえらいな、日野の子どもたちは、安全安心でおいしい野菜を毎日食べられて、いいなあ。
「給食献立表に、Gさんの畑で採れましたと書いてあるんだね。それをみて、子どもたちが農家に親しみをもってくれるのが、また嬉しいね」とGさん。
野菜を食べて、作ってくれた農家さんのことを考えたり、食べてくれる子どもたちのことを考えながら作付けの計画や、実りを確認できるのは、とても贅沢なことですね。 
畑仕事は重労働で、腰を痛めて何度も入退院を繰り返してきたGさん。子どもたちの健康のために、後継者の娘たちとこれからも頑張りますよと、笑顔です。

 (写真: 学校給食に使われる野菜が育つ畑)



 (写真: 収穫された牛蒡に笑顔がこぼれるGさん)

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